中古物件で1番よくあるトラブルが「水漏れ問題」です。
中古物件を買う際に配管がどうなっているか気になる人も多いと思います。
築45年オーバーのマンションを工事したので、参考にして頂ければと思います。
築古物件の配管状況とは?
築古の配管は鉄管であることが多いのですが、今回の物件は1度大規模修繕で配管更新してある物件でした。
配管更新してあるといっても安心して良い訳ではありません。
既存配管(床)
ぱっと見では綺麗に見えますが。但し、これでは全てはわかりません。天井を見ます。
既存配管(天井)
このマンションは床下地が作っておらず、下の階の天井に排水管が通っているという方式でした。また、ちょっと見た目が汚いですが、上の階の黒い部分が見えます。
これは、元々、タイル張りだった頃のお風呂に使うトラップという匂いを留めるパーツがそのままになっています。
そのため、上の階はユニットバスを設置すると二重トラップという現象が起き、排水が流れなくなる可能性を秘めています。
カメラ検査実施
配管にカメラを入れて、この住まいも上の階のようなトラップが付いているかを検査します。
幸い、この部屋はトラップ撤去されていました。
一安心です。
配管工事
配管工事をしています。
架橋ポリエチレン管という耐久性の高い配管で工事していきます。
青い管は給水管、赤い管は給湯管です。
このマンションは床が組まれておらず、変なところに給湯器が設置されていたため、天井と壁に配管しました。
お客さんにはわからない設備屋さんの見えない努力です。
まとめ
・築古物件では、鉄管が下階の天井を通っていることが多く、水トラブルが頻発している
・配管更新していると言っても、今回の上階のようにいい加減な工事をしているパターンもあるため、安心してはいけない
・床が組んであり、躯体を配管が貫通していないマンションは水トラブルも少なく安心できる
・基本的に築30年以下のマンションは良い設備工事をしていることが多く、水トラブルは少ない