中古マンションを購入する際に、物件自体のどこを見れば良いかわからない人も多いと思います。
今回は~構造・内装編~です。
~電気編~はこちらです。
- 物件がSRC造かS造かRC造か
- RC造(鉄筋コンクリート造)は壁式構造かラーメン構造か
- 天井の状態によるメリット・デメリット
- 天井組み仕様が良い理由
- 床の状態によるメリット・デメリット
- 床組仕様が良い理由
- まとめ
物件がSRC造かS造かRC造か
主に防音性によって優劣がありますが、RC造>SRC造>S造となります。
このあたりは、皆さんもご存じだと思います。
タワーマンションはSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
分譲マンションはRC造(鉄筋コンクリート造)
賃貸マンションはS造(鉄骨造)が多いです。
個人的にはRC造がおすすめです。
というより、タワーマンションは工事しながら、「これで本当に大丈夫?」と
思うことがあるので、SRC造はおすすめできないです。
タワーマンション工事中に起こる出来事なんですが、水平の位置を探すための水平レーザーが揺れて止まらないんですよね。
水平レーザーが水平にならないということは、ずっと揺れているということなんです。
人が感じないレベルでずっと揺れている家に住むのは、個人的には不安です。
※タワーマンションに住まわれている方、すいません。
RC造(鉄筋コンクリート造)は壁式構造かラーメン構造か
参考元:https://allabout.co.jp/gm/gc/26958/
RC造の場合は、壁式構造かラーメン構造かでリフォームのしやすさが変わってきます。
壁式構造は壁を壊せないのに対し、ラーメン構造は壁を壊せるので、リフォームの幅が広がります。
最近では、壊せない壁をデザインに反映して、かっこよく見せている例もあるので、壁式構造が悪いという訳ではありません。
天井の状態によるメリット・デメリット
天井が組んであるか、直天井か
直天井
直天井は天井が吹き付け塗装してあることが多いです。
天井がクロスで貼っている場合もたまにありますが、天井を叩くとカチカチ固い場合は直天井と判断できます。
直天井は築30年以上の物件によく見られます。
天井組
築30年よりも新しい物件では、大体は天井が組んであります。
ちなみに、組んである天井のほうが圧倒的に良いです。
天井組み仕様が良い理由
①天井裏に配線が通せる
②直天井に天井を組むと天井高が低くなるが、すでに天井が組んである場合は心配なし
③騒音問題も天井が組んであるほうが騒音被害が少ないと言われている。また、防音工事が実施しやすい
床の状態によるメリット・デメリット
床が組んであるか、直床か
直床
直床は写真のように、コンクリートの躯体に直接床材を貼ってある仕様です。
築古物件やカーペット仕様のマンションに非常に多いです。
床組
床組は写真のように、コンクリートの上に床下地を組んでから床材を貼る仕様です。
新築マンションや元々フローリングが貼ってあるマンションに多いです。
床組仕様が良い理由
①直接コンクリートに触れていないので、床が冷たくない
②上階からの音が直床より響きにくい
③騒音対策に良い※断熱材を入れる等
④バリアフリーにできる可能性がある
まとめ
不動産物件を月に3~4件近く全面改装していますが、壁式構造とラーメン構造で不動産価値の違いはないと感じています。
ラーメン構造のほうが圧倒的にリフォームの自由度が高いので、フルリフォームを検討される方はラーメン構造のマンションを購入すると良いでしょう。
また、既存が天井組・床組の物件はリフォームがしやすく、近隣とも揉めていないマンションが多いです。
カーペット→フローリングにする工事では、下階の人に反対されて裁判になっているお住まいもあるらしいので、要注意です。