今回は、団地の一室をリノベーションしました。
団地リノベーションの施工事例と費用の目安を解説します。
また、築古物件でリノベーションを検討されている方は参考にしてください。
団地のイメージ
団地ってあまり良いイメージを持たない人も多いかもしれませんが、特にリノベーションの醍醐味を味わうことができる良い物件だと思います。
団地のメリットとデメリットを説明します。
団地のデメリット
現在の団地のほとんどが築40〜50年の物件が多く、外も中も古い状態の物が多いです。
室内も狭いキッチンセットにタイル貼のお風呂、部屋は和室という組み合わせが多く、時代に合っていない状態のお部屋が多いです。
また、お住まいによっては電気容量が少ない物件や天井・壁の状態が悪いために、騒音問題に悩んでいる方も少なくありません。
築40年を超える物件は、不具合が多いケースがあります。
詳しくは別記事を確認ください。
団地のメリット
駅から近い物件も多く、首都圏でも1000万円台〜2000万円台から売り出されている物件が多いため、比較的誰でも購入しやすいです。
まわりの物件よりも安く購入して、お部屋をフルリノベーションすれば、室内は新築同様で、トータル費用は抑えられるので、「安く綺麗な家に住みたい」という人にはオススメです。
フルリノベーション
施工事例を用いて、場所毎に説明します。
玄関
収納量の少ない玄関に、両開きの玄関収納を付けて、収納量をアップさせました。
鏡付きにすることで、出掛ける前に服装チェックできるだけでなく、玄関を広く見せるようにしています。
廊下
団地の廊下は暗くなりがちですが、各部屋を引戸にすることで、明るくなり、バリアフリーになりました。
リビングに入る扉はアクリルの入った開き戸にしています。
リビングダイニング
クッションフロアで貼られた床は全て撤去し、遮音床で防音効果を持たせてフローリングを貼りました。
システムキッチンに変えることで、最新の機能が使えるようにしています。
壁に付いているのは、元々が和室だった名残の「長押」と呼ばれる着物等をかけていた服掛けです。
今回は色んな物を掛けれるように、あえて残して塗装しています。
お風呂
お風呂はタイル貼の在来浴室からユニットバスに交換しました。
落ち着いた色合いにして、全体的に統一感を出すようにしています。
トイレ
隅付きトイレからウォシュレット一体型トイレに変えました。
収納もつけることで、スッキリ使えるようにしています。
洗面台
シンプルでリーズナブルな洗面台を付けました。
横に台を作って、物が置けるようにしています。
収納
収納は、個人的にお得意の「壁一面収納」にしました。
建具色と壁紙と色合いを合わせることで圧迫感がないようにすることがコツです。
フルリノベーションの相場
戸建ての場合は、外壁塗装等が絡むので、算出が難しいですが、マンションの場合は室内だけなので、費用の目安を算出しやすいです。
賃貸向けの物件の場合
費用をできるだけ抑えて、賃貸向け物件をフルリノベーションしたい場合は、「平米×10万円」でリノベーションできる場合が多いです。
たとえば、35㎡の場合は、35×10=350万円という具合です。
分譲向けの物件の場合
新築マンションで採用されているような商品を使う場合は、「平米×12万円」でリノベーションできる場合が多いです。
たとえば、60㎡の場合は、60×12=720万円という具合です。